PTとケアマネ民生のブログ【フィジマネブログ】

理学療法士が医療に絡めて色々書いていく雑記ブログです

痩せる=健康じゃない!痩せる事で起こる身体リスクについて

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皆さんこんにちは^ ^

 

前回、日本人はなぜ痩せたがるのかについてお話ししました。

 

 

www.physicalmaneger.xyz

 

 

・憧れている芸能人が痩せていて、その体型に近づきたいから

・メディアや周りからの情報により、体重を減らすことが健康という概念が芽生えているから

 

などなど、さまざまな要因は考えられますが、

 

体重を減らすことばかりに意識が行き過ぎて、返って健康的には害になっていることがあります。

 

今回は、痩せる事で起こる身体のリスクについてまとめていこうと思います。

 

 

 

 

痩せ型は標準体重の人に比べて将来の死亡率が最大4倍に!

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肥満指数(BMI)と死亡リスク | 現在までの成果 | 科学的根拠に基づく発がん性・がん予防効果の評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究 | 国立がん研究センター 社会と健康研究センター

こちらから引用しております。

 

国立がんセンターの予防研究グループが実施した、『日本人における体脂肪率(BMI)が死亡リスクに与える影響』を調べたコホート研究のプール解析によれば、

 

標準(23〜25)を1倍とした時、男性ではBMI30〜40になると死亡リスクが2倍なのに対し、BMIが低値(14〜18.9)になると死亡リスクは4倍という結果でした。また女性においては、同じくBMI30〜40で死亡リスク2倍なのに対し、BMI14〜18.9では3倍と、男女とも低体脂肪の痩せ型の方が死亡リスクが高いという結果になりました。

 

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*同サイトから引用

 

死因別に見ると、低体脂肪で有意差が出たのは、男性では『ガン』と『その他』、女性では『その他』のみとなっています。

 

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*同サイトから引用

 

 

今回の研究では明らかではないですが、この『その他』の中に、低体重、低栄養による誤嚥性肺炎や慢性臓器不全が隠されていると僕は思います。

 

これらのデータから、肥満になること以上に、痩せすぎると死亡するリスクが高いことがわかります。対象者も40歳〜103歳と幅広くしているので、特に中年以降からの間違ったダイエット方法はその後の生存率に大きく関わって来ると思われます。

 

痩せていても筋肉量が少ないと、死亡リスク2倍!

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 厚生労働省研究班の調査より、筋肉量が少ない高齢男性は死亡率が2倍になるという調査結果をまとめています。

 

kinnikubaka.com

 

genxy-net.com

 

(原本の記事が見当たらなかったので、まとめてくれてある記事から参照しました)

 

同記事によれば、47~92歳の一般男性の筋肉量、骨量、骨密度を1年間測定しています。筋肉量が40歳以下の標準値の8割より少ない人の割合は、60歳代で52.8%、70歳代で70.6%と、高齢になるほど多く、また測定した人物を12年間追跡すると、その間に197人の死亡が確認されたとしています。

また、筋肉量が40歳平均の8割以上の人と比較すると、8割より少ない人は死亡率が1.9倍高かったと報告しています。

 

原因は筋肉量低下による免疫力の低下、肺機能の低下を推測しています。

筋肉量が低下すると基礎代謝や活動量が低下し、代謝産物が正常に排出されず免疫力も低下、免疫が落ちると肺炎などの呼吸器疾患のリスクが高まるといった機序だと考えられますね。

 

 

 

逆に筋力トレーニングによって死亡リスクが減少するという研究結果もあります。

 

www.rehabilimemo.com

こちらから参照しました。

 

アメリカ・スローンケタリングがん研究所のLemanneらの研究で、がんと診断された18歳から81歳の男女2,863名を対象に、筋力トレーニングによる死亡率への影響を調査した結果を報告しました。

結果、週一回以上筋力トレーニングをしている人はそうでない人に対して、がんによる死亡率が33%減少したそうです。

 

また、ミシシッピ大学のDankelらは、20歳以上の男女8,772名を対象に、筋力トレーニングが病気による死亡率に及ぼす影響についての疫学的調査を実施しました。

その結果、週2〜3回の筋力トレーニングを継続して行なっている人は、トレーニングをしていないものに比べて、すべての病気の死亡率が23%減少することを示しました。(週2〜3日より多いと減少効果は低い。)

 

 

これらから、ただ痩せるだけを目的としたダイエットではなく、週2〜3回の定期的な筋力トレーニングを行えば、筋肉量を維持して死亡率の増大を防ぐことができるかもしれません。

 

 

 

女性は痩せすぎると若者でもサルコペニアや糖尿病になるリスクが上昇!

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サルコペニアや糖尿病、骨粗鬆症などは高齢者に多いイメージですが、最近では特に若者女性も注意しなければならないような調査結果が出ています。

 

まずサルコペニアとは、「筋肉量が減少して筋力や身体能力が低下している状態」と言われています。

主に高齢者の運動不足や栄養不足で起こるのですが、最近では若い女性の過度なダイエット(運動をせずに食事制限だけで行うもの)により、栄養不足となり脂肪だけでなく筋肉量も落としてしまっている「サルコペニア肥満」の状態が多くなってくていると言われています。

 

サルコペニアに関してはこちらの記事をどうぞ。↓

 

www.physicalmaneger.xyz

www.physicalmaneger.xyz

 

 

 

https://www.heart-center.or.jp/div04_7_archive/div04_7_0_20180701.html

サルコペニア肥満に関してはこちらに詳しく書いています。

 

また、このサルコペニアが原因となり、糖尿病も発症する可能性が高くなります。

順天堂大学大学院医学研究科・スポートロジーセンターの河盛隆造センター長、田村好史准教授、染谷由希特任助教、代謝内分泌内科学の綿田裕孝教授らの研究グループにより報告されたデータがあります。

 

www.dm-net.co.jp

詳しい説明はこの記事に載っています。

 

同研究グループは、若い痩せ型の女性(BMI18.5未満)の方で血糖値が高い場合、筋肉量が低下していたり、筋肉に脂肪が蓄積している可能性があることを明らかにしました。

 

筋肉量が低下していると、通常筋肉内に貯蔵できるはずのブドウ糖を貯蔵できず血中に残してしまうため、高血糖になるとされています。また、筋肉内に脂肪がたまる(脂肪筋)状態になると、ブドウ糖を取り込む作用のあるインスリンが正常に働かず、上手く取り込めなくなり高血糖になると言われています。

 

若いからといって甘く見ていると、このような大変な病気に「若いうちからなる」ということを知っておかなければいけませんね。 

 

 

まとめ

 「ただ痩せるだけ」を意識すると色々なリスクがあることをわかっていただけたでしょうか?今でも流行っている「〜食べるだけ」や「糖質制限」のダイエットだけでは、返って筋肉量を低下させて死亡率をあげている可能性があります。

食事制限だけでなく、定期的な運動をしっかり行うことでこのリスクは軽減されるはずです。

今まで間違った方法を試していた方がいましたら、今すぐ運動も取り入れることをお勧めします。

 

本日は以上です、最後まで読んでいただきありがとうございました。